マーフォークと仲良くなるモダンライフ
ヘロウ。日々をたくましく生き抜く、なうち(twitter: @sionowchi)と申します。
前回「マーフォークで始めるモダンライフ」
という記事を書きまして、こりゃあまだまだ語り足りねぇなと思い続きを書きます。
じゃあなにを書こうかなってところ。やっぱりモダンをこれから始める人たちがマーフォークで始めたくなることを目指したいですね。マーフォークと仲良くなろう!
・デッキのおさらい
Lands
13《島/Island》
4 《変わり谷/Mutavault》
3 《魂の洞窟/Cavern of Souls》Creatures
4 《呪い捕らえ/Cursecatcher》
4 《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4 《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
4 《真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident》
4 《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
3 《潮流の先駆け/Harbinger of the Tides》
3 《波使い/Master of Waves》
2 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》Artifacts
4 《霊気の薬瓶/Aether Vial》
2 《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》Spells
2 《呪文貫き/Spell Pierce》Enchantments
4 《広がりゆく海/Spreading Seas》Sideboard
3 《潮縛りの魔導士/Tidebinder Mage》
2 《四肢切断/Dismember》
2 《統一された意思/Unified Will》
2 《払拭/Dispel》
2 《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1 《白鳥の歌/Swan Song》
1 《墓堀りの檻/Grafdigger's Cage》
はい、前回の記事にも書きましたがこれが現在のなうちのデッキになります。メタによっていろいろ変わりますね。自身のリストはそこそこベーシックではありますが、特徴的なのは
- メインに除去(四肢切断、蒸気の絡み付き)なし
- 密輸人の回転翼機の採用
- 潮流の先駆け、波使い3枚ずつ
こんなところかなーと思います。頭の片隅にでも置いておいてください。
・マーフォークのお値段
マーフォークというデッキは安いです! モダンのデッキで考えればたいへん安い。だからこそこれからモダンを始める人にもオススメできるのです。
……mtgプレイヤー目線での話ですよ? しかしプレインズウォーカーの正気の度合いは、判断が難しいからな。金銭感覚ガバガバ人間の集まりですわ。ガハハ。
上記リスト、調べたところ(mtg goldfishで)612ドル。日本円にして66000円くらい。某晴れる屋で値段調べてざっくり計算したら66110円。だいたい合ってる! その上この価格の半分は《魂の洞窟》ですからね。島のほうが強い事結構多い。前回のブログでも書きましたが、これからモダンを始めるって人なら別に必要ないです。えっ、じゃあ3万円じゃん!
モダンはなんだかんだ値段の高いデッキが多く、特に緑黒青のカードは高い傾向にあります。ジャンドとか20万円超えるとの事。目安としては8万円〜10万円くらいが普通のモダンのデッキです。マーフォークは3万円ですよ、これを安いと言わずしてなにを安いというのか。
ちなみに、モダンで確固たる地位を築いていてかつ安いデッキとしては他にギフトストーム、バーンなどが挙げられます。ギフトストームは本当に安いですが、バーンは妥協できるパーツが少ない(マーフォークで言う《魂の洞窟》枠)ので6万円くらいするみたいです。ちゃんと調べてみないとダメかもしれませんが。
なんにしろ、安い。安いことはいいことです。
・マーフォークとの暮らし方
そんな安い女ことマーフォークを組み上げたあなたはウキウキでお店の大会に出ました。
なんとそこには親和の海。なるほどここはミラディンじゃったか。積み重なる黒星の山。なんだよやっぱり安い女はダメだな!
ちげーよ!! オパールのモックスってカードがクs
取り乱しました。とにかく、モダンというフォーマットは有利不利が大きいフォーマットなんです。なので、マーフォークどころかどんなデッキであっても、その日の当たり運でドアマットと化す環境です。圧倒的不利なデッキが3つくらいしかないマーフォークはまだマシな方です。
なので、一つのデッキで勝率を高く維持するのには結構な愛が必要になります。GP京都のカバレージなんかで「モダンはスペシャリストが多い」とかなんとか記述されていたりしましたが、愛がないと勝ち抜けない環境でもあるっていうことですかね。あと単純に環境が変わるごとに強いデッキに乗り換えるのしんどいです。お財布的に。
もうちょっと言うと、マーフォークは圧倒的に強いカードがある訳でもない、そこまで早くない……と言うデッキなので、「めちゃくちゃツイてたから勝った!」みたいなことはほとんどないです。
じゃあどうやって使い続けていくのかというと、やっぱり環境の流行に合わせるってことになります。幸い、マーフォークはそれなりのフリースロットの多さを誇ります。4枚固定のパーツは《銀エラ》《2マナロード8種類》《霊気の薬瓶》《広がりゆく海》《変わり谷》だけです。後のパーツはメタゲームや流行のデッキ、タッチする色に合わせていくらでも増減ができるので、だいたい20枚くらいは融通の効くスロットがある計算になります。
さすがにクロックパーミッションできるほどクリーチャー強くないのでクリーチャー枚数はそれなりに多くしておくのがいいとは思いますが(基本的に火力とかないし)、お店のメタや流行に合わせて自由に組んでみてください。なお、土地の枚数はメインボードの波使いの枚数で決めるのがいいと思います。
フリースロットが多くて周りに合わせていくらでもチューンできるので、自然と長い付き合いになります。まさに愛ですね。
あとは「1ターン目と2ターン目に使われたカードでデッキとゲームレンジを判断する」ことができるようになると、マーフォークってデッキはグッと勝ちやすくなると思います。だいたい想定内に収まるようになれば、サイドボードが楽チンです。親和とストームだけは勘弁な!
・得意なデッキと苦手なデッキ
ざっくり言うと、エルフ以外の緑色してるデッキとエルドラージって名前のデッキは有利で、自分より早いデッキは苦手です。
ただ何度もいいますが、フリースロットの多さとゲームレンジの対応力の広さがあるので、デッキのチューンで対応可能です。
メジャーどころでどうしようもないのが2種類、親和とギフトストームです。単純にキルターンが向こうの方が1ターン早く、マーフォークというデッキはそれを妨害しきれません。対応しようとしても必ずどこかで無理をする必要が出てきてしまい、その無理をした差で負けてしまいます。自分より早いデッキは苦手といいましたが、ちょっとこの2つは早すぎます。
人間、バーンなんかも得意ではないですが、ぎりぎり対応可能だと思っています。それぞれクリティカルなカード(《カマキリの乗り手》と《渋面の溶岩使い》)がありますが、それさえなんとかできれば波使いが間に合ったり、広がりゆく海で攻撃を通す事ができるので勝てちゃったりします。
でですね、4/27発売のドミナリアにて《マーフォークのペテン師》というカードが収録されるのですがね、これがまあ上記クリティカルなカードに(ほんのり)対処できるカードでしてね。グフフ。楽しみですね。今はマーフォークを始めるのにちょうどいいタイミングなんですよ。スタンで強いマーフォークが増えてるので!
イクサランのマーフォークはモダンで活躍したかって? 僕は使い倒したのでいいんですよ。ロードとクメーナスピーカーはつよいよ。
得意なデッキは緑色してるデッキとエルドラージ……これについては実際にマーフォークを使ったときに体験してみるのがいいと思います。赤緑エルドラージとか、マナクリを《潮流の先駆け》でバウンスし続けるだけで勝ったりします。白黒エルドラージ相手に5ターン連続でロード置いたら深いため息を聞けたりします。現実を砕くものより大きいもんね。しょうがないね。
・マーフォークを使ってて楽しいポイント
思うのですが、MTGに限らずカードゲームって勝利以外に気持ちよくなれるポイントがないと一つのデッキ使い続けられないと思うんですよ。今はカードゲームMTGしかやってないのでアレですが、昔々ガンダムウォーってゲームがあってそこで僕は茶単バルチャーと……
話が逸れましたね。「気持ちいい上で、勝つ」これが自分にあったデッキってことだと思います。なのでまあ、一つくらいマーフォークの気持ちいいポイント紹介するので参考にしていただければと思います。
キーカードは《メロウの騎兵》です。
例えば赤緑の土地破壊デッキ相手での、こんな盤面(盤面を画像で作る技術はないので想像してくださいませ)(解らないカードはググってね)
自分の手札:メロウの騎兵 アトランティスの王 真珠三叉矛の達人 呪い捕らえ
自分の場:土地3枚(島、変わり谷、変わり谷)
タップ済みの霊気の薬瓶(カウンター2) ←から出した銀エラの達人
メロウの騎兵
相手の土地に広がりゆく海エンチャント済み
相手の場:アンタップの土地なし
強情なベイロス 不屈の追跡者 業火のタイタン
ライフ23点
相手に色マナを潰されてしまってなかなか展開ができず、業火のタイタンが着地してしまってこちらは絶体絶命という場です。(赤タイタンでなにを焼かれたかだって? 島渡り付与するロードとかじゃないですかね)まあ、たまにこんな場になります。この状況でターンを渡されました。
計算が狂ってなければここからワンパンチで勝てます。
アップキープに薬瓶のカウンターを3にし、メロウの騎兵の2体目を展開。メロウの騎兵が2体いる状態で呪い捕らえをキャストすれば、「島をアンタップ→青マナを出す」を二回できるので青マナ2つ捻出できます。こうすれば2マナのマーフォークは唱え放題になり、尚且つ最後に2マナ余ります。余った2マナで変わり谷をそれぞれクリーチャー化し攻撃。銀エラと変わり谷はパワー6、召還酔いしてないメロウの騎兵はパワー5の島渡り持ちなので、すべての攻撃が通り23点。勝ちです。
「気持ちいいポイント」は人それぞれ違いますが、《メロウの騎兵》からの大展開は性感帯をビシビシと刺激する動きでした。非常に気持ちがよかったのです。僕はマーフォークの虜になって、何年も使い続けています。
気持ちいい連呼してるけど多分エッチな話じゃないですよ。
・まとめ
いかがだったでしょうか。最近本当にマーフォークがいいデッキだなあと思うようになって、勝率も6割8分くらいになったのでここらでいっちょマーフォークの布教をしたくなった、というのが一連の記事を書こうと思ったきっかけです。
マーフォークは安くて気持ちがいい、すごく良いデッキです。MTGプレイヤーがモダンを始めるときこのブログを読んで、「マーフォークなんてデッキがあるんだなあ」と思ってくれたらいいなあと思います。
最後もTENGAの紹介みたいになってない? まあいいや、終わります。