猫と機体と旗幟鮮明!(大人気ライトノベル)
お世話になっております。なうちです。
Magic: The Gatheringは面白いですね。スタンダードを最近は熱心にプレイしています。ドミナリアがすごい売れているとのことで、カーンが8000円になったりしてみんなパック剥いてますもんね〜みんなもパック剥いたか? おれはあんまり。
モダンが主戦場だもんでスタンダードをとんとやっていなかったのですが、アモンケット環境末期から白緑機体(トークン)を組んでスタンダードをしていました。ドミナリアがリリースされてからも同じカラーリングで四苦八苦していたのですが、やっと平日大会を3−0できたのでブログを書いてます。たかが3−0なんであんま参考にしないでね。
白緑機体とは
機体とトークンを軸にした、瞬殺があるミッドレンジアグロです。アモンケット環境末期にhareruya hopesの浦瀬さんが勝ったリストで戦略が確立した感じがありますが、白緑というカラーリング自体は海外プロ(Willy Edelとか)が長ーいこと使っていた印象があります。
このカラーリングでアグロを使う理由の8割は《旗幟+鮮明》というカードにあります。
このカードは「あまりに環境にバレていなさすぎるパワーカード」だったので、相手からすると(弱すぎて)除去しなかった《典雅の襲撃者》が5ターン目に突然7/7二段攻撃トランプルで殴ってくるなど、当時の環境のデバック忘れのようなカードでした。
さて、そんなわからん殺しだったデッキがドミナリア環境を迎えるに当たって、とりあえず組んだデッキリストが以下のようなものです。
お試しデッキリスト
土地(25)
1 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
3 《森/Forest》
3 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
6 《平地/Plains》
4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》
4 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
クリーチャー(8)
4 《典雅な襲撃者/Adorned Pouncer》
4《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》
呪文(27)
4 《旗幟+鮮明/Appeal // Authority》
4 《霊気装置の展示/Servo Exhibition》
4 《スラムの巧技/Sram's Expertise》
3 《軍団の上陸/Legion's Landing》
4 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
2 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
4 《ベナリア史/History of Benalia》
サイドボード
3《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
3《封じ込め/Seal Away》
2《排斥/Cast Out》
1《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》
2《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
1《歩哨のトーテム像/Sentinel Totem》
2《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
1《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
………
確かこんな感じでした。
ドミナリアリリース直後はこんなリストでちょこちょこ遊んでいましたが、びっっっっっっっっくりするほど勝てない。
特に早くから注目されていた《黎明をもたらす者ライラ》にまったく触れることができないんですよね。除去が0のリスト、ドミナリアリリース前ならまあ許容できたんですが、メインでライラ出されただけで負けるのはデッキではない。そのため土地を減らし、スカイソブリンを一枚サイドに落とし《封じ込め》をメインに昇格。デッキ内の機体が軒並みライラで止まるため、機体もどんどん数を減らしていきました。
そのうちデッキは機体ではなく「緑白トークン」といったデッキに。しかしどれだけ戦っても勝てない。このデッキのカード一枚一枚が弱く、また、青白コントロールに全体除去が5枚近く積まれるようになって、勝率は地に落ちました。
メインの構成にも手が加えられ、ふわっとした投入がされていた《マーフォークの枝渡り》を抜きトークン戦略により合致している《シッセイの後裔、シャナ》の投入、《殺戮の暴君》、3枚目のカーンの入手……いろいろ試しましたが上向かず。
青白がキツいとコントロールを厚く見たサイドボードを組むと、今度はにわかに《ゴブリンの鎖回し》というカード、というか赤黒機体が流行りました。
マジでこれは駄目。
《攻角のケラトプス》を入れてみたり《ベナリアの軍司令》などを入れてみたものの、連打されてすぐ負け、横並びできなくて負け。青白コントロールにもライラ連打されて負け、全除去の嵐で負け。《残骸の漂着》を撃たれてデッキの中身を見ると「そもそもデッキのカード弱すぎ!」 となり、デッキの方向性を見直すことに。
いろいろ考えてみました。
そもそも、トークン戦略自体が今向かい風なのではないかということ、デッキの中身で引くたびにイライラした《霊気装置の展示》。環境的にこちらが殴り出したいターンである3ターンめをクリーチャーに止められやすくなった上、タフネス1の人権が奪われつつあるため2マナのゴミと化しやすい《典雅の襲撃者》。この二枚がデッキの中の不良債権でした。あと、《軍団の上陸》も非常につよわいカード。反転すると強いんですがすごい「たられば」感が……
ここで、トークン戦略をあきらめる、というのが一つの選択肢に。ただ、それほど向かい風であっても《旗幟+鮮明》は常にワンチャンスを作りだすカードでした。また、トークン戦術が否定されがちな環境とはいえ、《ベナリア史》が作るトークンは2/2であり、《ベナリア史》をメインの横並び手段に据えること自体は強い選択肢でした。
加えて、白いアグロのブン回りが《ベナリア史》→《スラムの巧技》からの《ベナリア史》であり、たとえタフネス1が死滅する環境でも、《スラムの巧技》がたたき出す瞬間最大風速は手放すには惜しいものです。このカードも使えそうです。
また、《シッセイの後裔、シャナ》は環境的にも非常に強力でした。青白コントロールがトップメタなのですが、このカードに対して青白コントロールは全体除去くらいしか有効な除去がないのです。なのでこれも使いたい。
ここまでをまとめると、《旗幟+鮮明》と《シッセイの後裔、シャナ》を使う以上、それなりにクリーチャーを横に並べたい。しかしながら1/1のトークンを生み出すだけのカードは実質何もしないカードに等しいため、《スラムの巧技》やせめて《軍団の上陸》くらいのおまけは必要である。《ベナリア史》は強いカードなので使おう。とここまで決まりました。
ただこれだと攻め手がまだまだ細いんですよね。で、勝ってるデッキリストを見回すと青白コントロール、赤黒機体、白黒機体が勝っているように見えます。
……白黒機体?
なるほど、キランの真意号は大変に強いぞ。そもそもこのデッキって当初白緑機体じゃなかったっけ? そうか、初心に帰ればよかったのだ、と気づいたのが5月20日でした。
5月21日。映画を見た(全人類リズと青い鳥を観ろ)後カードショップに直行しデッキを組み、即3−0。やるやん! というのが以下のデッキです。
白緑機体デッキリスト
土地(24)
3 《森/Forest》
4 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
5 《平地/Plains》
4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》
4 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
クリーチャー(10)
4 《シッセイの後裔、シャナ/Shanna, Sisay's Legacy》
4 《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》
2 《典雅な襲撃者/Adorned Pouncer》
機体(6)
3 《キランの真意号/Heart of Kiran》
3 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
プレインズウォーカー(5)
3 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
2 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
呪文(15)
4 《ベナリア史/History of Benalia》
4 《スラムの巧技/Sram's Expertise》
3 《旗幟+鮮明/Appeal // Authority》
2 《軍団の上陸/Legion's Landing》
2 《封じ込め/Seal Away》
サイドボード
2 《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
2 《空鯨捕りの一撃/Skywhaler's Shot》
2 《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
2 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
2 《燻蒸/Fumigate》
1 《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》
1 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
1 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
1 《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force》
1 《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
…………
すごい自分好みのリストに仕上がりました。本日の戦績は以下です。
1R アブザンミッドレンジ ×○○
白が濃いめで、マナクリーチャーからアブザンカラーのパワーカードを並べる王道ミッドレンジでした。
1G目はライラを処理仕切れず、横並びした末相手のシャナのほうが大きくなり《秘宝探求者、ヴラスカ》の奥義が見えて投了。その後の2G、3Gは要所でライラを除去してベナリア史とスカイソブリン、プレインズウォーカーで圧殺。
2R 青白フラッシュ ○-
《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン》なんかを使った青白コン。相手のライラをギデオンで無効化して、巨大なシャナで殴り続け、ギデオンが《暗記+記憶》で無理矢理処理されたあと結構グダりましたが最終的に相手が《残骸の漂着》を撃てない3マナしか立ててこなかったタイミングで白砂漠を二回起動しライラの上から圧殺。1G目が終わった時点で残り3分しかなかったため2G目が引き分けになり、マッチはこちらの勝利です。
3R 黒緑蛇 ○○
オーソドックスな黒緑蛇でしたが、肝心の蛇をプレイされませんでした。
1G目はじっくり横にクリーチャーを並べ、カーンの−2能力とシャナで盤面のサイズで勝った後、8/8の緑ギアハルクとシャナで相打ちなど有利な交換を続けたあとに典雅な襲撃者へ旗幟鮮明。9/9二段攻撃トランプル警戒の究極生物で撲殺。
2G目はシャナベナリア史土地5という手札をキープしたところ相手の先手1t目が《強迫》。さすがにイカレたと思ったところトップからギデオン→キランハート→カーンというバケモンみたいな引きして勝ち。なんぞこれ。
さてさて、それぞれのトピックをば。
1.機体の枚数
《キランの真意号》なのですが、白黒機体では4枚採用されているところを3枚にとどめて居ます。これは単純にパワー3あるクリーチャーの枚数が白黒機体よりずっと少ないからです。代わりに《霊気圏の収集艇》をたっぷり3枚。相手のキランハートを止めつつ絆魂で回復できるナイスガイです。でもライラ相手にブチ止まるし削剥も増えてる。枚数はどうしたらいいんだろうね?
2.結局残った《典雅な襲撃者》
2枚だけですが残すことに。それこそ本日の3R目みたいにミッドレンジ相手の消耗戦ではめちゃくちゃ輝くカードなのです。相手の意識外からワンパンで致死量たたき込めるのでコンボカード枠として2枚残すことにしました。
3.《旗幟+鮮明》が3枚
白緑ってカラーリングを使う理由ではありますが、結局の所コンボカードであるため初手に複数来ちゃうと敗因になり得ます。トークン、機体、PWという複数の攻め手が混合するデッキなので1枚使えれば十分だし、まあ3枚あれば1ゲームに1枚は引けるだろう、ということでこの枚数。
4.サイドボードについて
まずは追加の単体除去枠。ここは好みが分かれますが、人気は《排斥》と《イクサランの束縛》、《ギデオンの叱責》、《飛行機械による拘束》ってところでしょうか。なうちが選んだのは《空鯨捕りの一撃》。このうち《ギデオンの叱責》は一番除去したいライラを殺せないため論外です。《排斥》と《イクサランの束縛》は強力ですが4マナ域が大混雑しているため非常に使いづらい、ということで《飛行機械による拘束》か《空鯨捕りの一撃》になりました。
この二つを比べたときに、単純に除去”したい”範囲が被っているため、それならインスタントでもあり占術も可能な《空鯨捕りの一撃》採用をしました。《飛行機械による拘束》は置物等にも対処できますが、結局除去したいのって相手の機体とライラなんですよね。
追加のプレインズウォーカーと対コントロールの嗜み殺戮の暴君。高マナ域が増えるため追加で土地を1枚。《残骸の漂着》をたくさん撃たれると負けるためシャライ。緑単のようなこちらよりサイズで勝る相手に対しての全体除去4枚。こんなサイドボードです。今はほぼすべての相手に対して、サイド後コントロールとして振る舞います。
まとめ
ここまで書きましたがまとめると「頑張って調整したらデッキが強くなって3-0できたよ!」ってだけなんですよね。コピーデッキから始まって環境変わって調整続けていくうちに最終的にコピーデッキじゃなくなったのが経験上初めてだったので、うれしくて書きました。
これだけいろいろ調整しましたが十中八九赤黒機体に不利が付きます。鎖回しに甘寧一番乗りされてあと削剥撃たれ続けるだけで負けるのでしゃーなし。赤黒に強い黒緑蛇にはかなり有利な感触ですし、黒緑蛇に強い青白コントロールにも五分の勝負ができる好感触なので、これからのメタゲームによってはワンチャンあるで。って言うデッキにまでは仕上がりました。
そのうち某れる屋のデッキ検索にも上がります。似たリスト上がってた記憶はないから、デッキウォッチングに取り上げられたりしないかなあ。無理か、無理よね〜。
以上です。これからスタンダード自信もって楽しめそう!