マーフォークと半透明オーコ関係
勝てる勝てない二の次で
恰好のよろしいリストば作り
コピーしてもらえりゃ万々歳
そんなあたしは魚顔
人呼んで
へロー、何ヶ月ぶりのブログですかね。なうちです。今も元気にマーフォーク使ってます。RSRでNUMBER GIRL見れんかった。台風許せんわ。
最近やたらマーフォーク勝ってませんか? ブームは去ったけど、2週間くらい前に晴れる屋さんのモダンメタゲームで上位3つに入るなど、今までからすると驚くほどの成績を残しました。11/10のSCGでも二カ所でベスト8に入ってるしびっくり。
前の更新が2月ですって。マーフォークにもいろいろありました。ひと月ほどはやいですが、マーフォークの2019年について書きます。
現状のデッキリスト
土地(20枚)
5 《島/Island》
2 《繁殖池/Breeding Pool》
4 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
4 《冠水樹林帯/Waterlogged Grove》
1 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《変わり谷/Mutavault》
クリーチャー(26枚)
4 《クメーナの語り部/Kumena's Speaker》
4 《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4 《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster》
4 《アトランティスの王/Lord of Atlantis]》
4 《真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident》
4 《マーフォークの霧縛り/Merfolk Mistbinder》
2 《厚かましい借り手/Brazen Borrower》
スペル(14枚)
2 《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》
4 《否定の力/Force of Negation》
4 《広がりゆく海/Spreading Seas》
4 《霊気の薬瓶/Aether Vial》Sideboard
3 《四肢切断/Dismember》
3 《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
2 《剥奪/Deprive》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《自然への回帰/Return to Nature》
2 《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》
1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》
モダンホライゾン発売
一番大きいトピックといえばこれですね。めちゃくちゃ強力なセットで、モダンの環境をまるで変えてしまいました。
マーフォークにもちゃんと強化が来ました。特に各種キャノピーランドと《否定の力》という強力なカウンターの獲得です。
否定の力のフレーバーテキストってテイルズの秘奥義っぽいですよね。
あと青緑マーフォーク限定でこそありますが《溜め込み屋のアウフ》の獲得は非常に大きい強化です。
親和に勝てるようになったし、トロンの《忘却石》に対しても強いとマーフォークの苦手なデッキと苦手なカードを一枚で対策できます。青緑にするメリットの一つ。
キャノピーランドはマナフラッドが致命的なマーフォークに於いては喉から手が出るほど欲しかった一枚ですし、これで実質的なキャントリップが12枚積めるようになりました。確かにダメージは痛いけれど、それを上回っているのでモダンホライゾン以降のマーフォークではほぼ4枚固定になっていますね。
そして《否定の力》について。マーフォークはほぼすべてのカードが青いのでピッチコストの種にも困らないと、使ってくれと言わんばかりのデザインです。
またカウンターは基本的に攻めている状況で使うほうが強いカードです。フルタップで盤面を作っても咎められなくなり、《銀エラの達人》のおかげでピッチコストのディスアドバンテージを軽減できるあたりも含めて、モダンで一番強く《否定の力》を使えるデッキがマーフォークだと思っています。もともとスペル系のコンボデッキが苦手なのもあり、1ゲームに一枚は引きたいカードです。だから躊躇なく4枚投入できるんですが、そんなデッキってたぶんマーフォークだけ。強力なクロックとピッチカウンターを両立したデッキにアップグレードされました。
エルドレインの王権発売
強いプレインズウォーカーがたくさん収録された灯争大戦、環境を一変させたモダンホライゾンを経て、その間に《黄泉からの橋》、《蘇る死滅都市、ホガーク》《信仰無き物漁り》と相次ぐ禁止改訂、やめてくれとあれだけ願った《石鍛冶の神秘家》の解禁と激動の夏を経てモダンは秋を迎えました。M20は下環境プレイヤーからすると強いサイドボード用カードのイメージが強いですね。《夏の帳》とかね。
マーフォークが秋の新セットにて手に入れた新たな力が《厚かましい借り手》でした。
書いてあることは各々妥当なカードパワーしか無いんですよね。書いてある以上の仕事はしないんですが、でも
1.《罠の橋》、《崇拝》に触れて
2.メインボードに入れてもメインのビートダウンを妨げない(クロックになる)
なんとまあマーフォークが求めていたスペック! 相手のクロックバウンスするような使い方でも強いですが、《潮流の先駆け》ではできなかったパーマネントバウンスです。安心感が違いますね。
これ以外にも上記《否定の力》を構えたいタイミングがそれなりにあり、3マナを立たせておく必要がある盤面があるんですが、そういうときにもやっぱり強いですね。
色が増えるともう少し増えますが、マーフォークにはおおよそ3枚の強化カードが来まして、それらがだいたいメインボードに採用できるカードでした。2月のころから比べるとだいぶ様変わりしましたね。
と、ここで話を〆ることができればよかったのですけど、ちょっと無視できないトピックスがありました。青単ではなくて、青緑マーフォークでの話です。
王冠泥棒、オーコについて
スタンダードで環境を席巻……どころじゃ済まないですね。スタンダードを支配してしまったカードです。7割近くのプレイヤーが青緑系のオーコデッキを使う状況とのこと。歴代のスタンダード覇者が足下にも及ばないほどの支配率です。
モダンでも強いのなんの。結局軽くて固くて盤面に触れてってカードなので、どこの環境でも出番があるんですよね。
で、青緑マーフォークもまあ、色が合ってるので試してみるわけです。その結果が「マーフォークにもオーコ入るの!?」というTwitterでのツイートの多さよ!
青緑マーフォークはねえ
オーコを入れるために
この世に生まれてきたのではないんだよ
青緑マーフォークがさき オーコがあと
でまあ、オーコが公開されたときには結構湧きました。青緑マーフォーク界隈が湧きましたね。我々から見ると
1.《罠の橋》に加えて、《石鍛冶の神秘家》《献身なドルイド》《遵法長、バラル》等システムクリーチャーに触れて
2.メインボードに入れても自分のビートダウンを妨げず(クロックになる)
3.ダブった《霊気の薬瓶》を有効活用可能
ってカードに見えるわけです。オリカやんけ! 採用理由としてはほぼ《厚かましい借り手》と同じで、かつこちらは継続的なアドバンテージになります。
でも当時は自分で言ってても気づかなかったんです。青緑マーフォークにはすごく噛み合ってる! 今まで困ってたこと全部に対処できる! でも3/3って結構大きいよなあ、迂遠だなあ、たぶんモダンだと青緑マーフォークしかつかわんべwしか考えてなかった気がする。
冷静になればそんなニッチなカードじゃなかった。その上固いから火力一枚じゃ落ちないあたり、かなりタチが悪い。
でもまあ、青緑マーフォークに於けるオーコって足りないところを一枚で埋めてくれる最高のカードだったわけです。ファッティやシステムクリーチャーに触れないデッキだったところを一枚でイーブンに持っていけるし、罠の橋一枚で負けることがなくなったので、禁止にはなってほしくない一枚。
ただこれも全部使ってる側からの意見です。強力すぎてそれこそ「オーコ使うために無理に青緑にする」みたいな風潮になっていくと、モダンとしては不健全だなあと思います。今のところはそこまででもないと思うけど、ちょっと前に「5cバーン」なんてリストがMOで勝ってましたからね。押しつけ力が強すぎて「通ったら勝つし除去られたらそれはそれで」みたいなカードだなとは使ってる身からしても思うんで、かなり危険だなとは感じています。
おわりに
まとめの言葉とかは特にないんですけどね。でも最近マーフォークが妙に勝ってて、なんか強くなったのかあのデッキ? ってなってるモダンプレイヤーに届けばマーフォークプレイヤーがどんなハシャぎ方してたのかわかるんじゃないかなとは思います。
実際オーコが来たから青緑マーフォークが主流になったかといったらそんなことはなくて、青単のほうがやっぱり数としては多いですね。みんなフルFoilだから青緑試したくても試せない……? いやそんなまさか
現状のメタは《最高工匠卿、ウルザ》を使ったデッキがちょっと抜けて強いなと思いますが、4枚も《仕組まれた爆薬》が入ってるデッキにはマーフォークって構造上勝てないです。
でも、環境がフェアに寄ってるときにかなり勝ちやすいのは間違いない。現状で「勝つための選択肢」に上がってきたとは思ってないですけど、いつか自分のようにマーフォークが好きでずっと擦ってる人間の手を離れて、勝つための選択肢になってきたら、とても喜ばしいことだなって思います。おわり。