Nowchin's blog

バンドのこととか、ギターの機材のこととか書いてましたが、多分MTGのことを書きます。RSRの時期には予習をしたりもするでしょう。

ゆるくモダンを始めたいあなたへ

 ラヴニカの献身プレリリースはいかがでしたか? 強いレアは引けたでしょうか? 楽しかったなら何よりです。熟練のプレイヤーも、始めて数ヶ月のプレイヤーも、はたまたMTGのイベント初参加! という人も集まるプレリリースは、本当に楽しいですね。僕は仕事でした。

 僕はァ! 仕事でしたァ!!

 はいこんばんはなうちです。

 MTGを始める人が増えておりますね。MTGアリーナがリリースされたのもあるんでしょうかね。今までTwitterで「マーフォーク」ってサーチしてもモダンとレガシーのツイートばかりだったのに、今ではスタンダードの話題の中から発掘しているほどです。

 ところで初心者にオススメの構築フォーマットってなんなんでしょう。スタンダードですかね。まあ普通はそうだろうな。

 スタンダードもいいけど、ゆるくモダンを始めるっていうのもまた乙なものだと思うんですよ。主に僕が一緒に遊べる人が増えるのがうれしいため。今回はそういった内容を書きます。

モダンの始めかた

 モダンっていうのは、MTGのカード枠が新しくなった(以下新枠)基本セット第8版(2003年7月)以降にスタンダードで使用可能になったカードが使えるフォーマットです。間違いやすいのは、新枠で印刷されたカードが使用可能なのではなく、あくまでスタンダードで使用可能だったカードが使える、という点です。

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新枠で印刷されているけど、新枠以降スタンダードで使えたことのないカード代表

 

 上記《対抗呪文》のような昔の強力カードこそ使えないといえ、新枠になってから16年も経っているのでたくさんのカードが使えますね。(今のMTGでは、青マナ2つでなんでも打ち消せるというのはいささか強すぎます)

 16年分のカードがあるので、強いカードもその分多いのが特徴です。また、初心者さんが躊躇してしまう「スタンダード落ち」が存在しないため、一度スタンダードで使えたカードは(禁止にでもならなければ)ずっと使えるところも良いところです。

 ここです。スタンダードからローテーションしてしまったカードも使えるため、過去の構築済みデッキを購入してしまえばモダンが始められる、というのがもっともオススメしたいポイントなのです。

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オススメはこのあたり。未だに値段保ってるのがすごいですね。

 MTG始めるに当たって上記のような構築済みを買って、いざ遊ぼうとしたら「スタンダードじゃ使えませんよ」なんてこととはもうオサラバです。

 また、MTGを始めるときってたいがい友達、先輩に勧められて……だったり、復帰する友達と一緒に……だったりだと思います。もしかしたら「前やってたときのカードあげるよ」なんてこともあるかもしれません。そういったカードはスタンダード落ちしているもの……

 ですが、新枠ならば! 初心者講習会やプレリリースで開封したカードと同じ枠ならば! たいていモダンで使用可能です! 

 友達、家族、パートナーと遊ぶだけだけれど、一応、ルールやフォーマットには慣れておきたい……スタンダードは、いつかカードがごっそり使えなくなってしまうなんてもったいない……なんてときには、モダンであればみんなで始めやすい。

モダンのデッキの作りかた

 モダンに限らずMTGを始めるとなると、一番最初にやらなければいけないこと……デッキ作りです。

 基本的な作りかたなどは古い記事ではありますがMTG公式もコラムを投稿しているので、そちらを見ていただいたほうが早いです。ただまあぶっちゃけ今回はカジュアルなので、まずは好きなカード40〜35枚と色の合った土地20〜25枚でデッキを組んじゃいましょう。

 とはいえどもよせ集めというのもつまらないので、使いたいカードとそれを使いやすくするカードで集めていきましょう。具体的な妄想を斜体で書いてます。

 

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 あなたはラヴニカの献身プレリリースで神話レアのクリーチャー《ハイドロイド混成体》を引き当てました。マナさえ注げば大きな飛行クリーチャーが出てきて、しかもドローもできます。

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イラストもかわいらしい

 一目惚れをしたあなたはラヴニカの献身発売後、このカードを4枚集めました。このカードでデッキを組みたいと思いましたが、既に始めている友人たちはモダンを主にプレイしているため、自分もモダンのデッキを組むことにしました。

 まず一番最初に、《ハイドロイド混成体》はどうしたら強く使えるだろうかとあなたは考え、Xマナをより大きな数で唱えられたら、と思いました。緑のカードを使いマナ加速をして、より早く、より巨大なクラゲ・ハイドラ・ビーストを叩き付けるのです。

 あなたは友人から、「ランパンを使うといいよ」と言われました。ランパンとは《不屈の自然》のことを指し、あなたはスタンダードに存在する《灰からの成長》よりも一マナ軽いことに驚きました(あちらも強いですが)。これはスタンダードでは使えませんがモダンであれば使用可能です。MTG Wikiで検索をかけたところ、たくさんの類似カードが存在することもわかりました。

 

mtgwiki.com

 あなたは土地24枚に加えて、《ハイドラ混成体》、マナ加速から出せる数枚の大きなクリーチャー、マナクリーチャーやたくさんの《不屈の自然》系カード(なんと、《ウッド・エルフ》や《桜族の長老》はクリーチャーでありながら土地加速が可能です!)、プレリリースで手に入れた《成長のらせん》、そしてたまたま持っていて相性の良いと思われる《中略》のような、Xマナを使うカウンター呪文を入れて、60枚のデッキを組み上げました。桜族の長老など、数種類のカードは数百円しましたが、ほとんどのカードは既に持っているか、友人から譲り受けることができました。

 

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 モダンでデッキを組み始めるに当たってハードルが高いのは、

1.使用可能なカードの多さ

かと思います。確かに使用可能なカードはスタンダードの数倍あり、カードの値段も高いものは高いです。

 なので、MTG Wikiは便利です。同じ役割のカードを探せるので、便利なカードの機能違いや、単純に上位互換のようなカード探すには持ってこいですね。日常的に閲覧していれば、過去のスタンダードで活躍していたカードの知識もついていきます。そういったカードはモダンでも強いことが多いです。

 あとは同じフォーマットをやってる友人ですかね。詳しい人から話聞くのが一番ですし。

 値段についてはまあ……始めるってだけで必須な高額カードって無いと思うんですよね。土地についてもタップインランドとか、スタンダードのパックからでたショックランドを使うだけで良いと思いますし、アンタップインの2色土地でもペインランド(色マナ出すときに1点ダメージを受ける2色土地)なんかはかなり安いので、そういったものを使えば大丈夫ですから。

 スタンダード落ちはないので、こうして作られたデッキは3年後も5年後も同じフォーマットで使用可能です。

モダンのデッキの強化しかた

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 あなたは、作り上げた《ハイドロイド混成体》デッキを使いましたが、友人が使う青白のオーラデッキにことごとくやられてしまいます。クリーチャーの数はそう多くありませんが、軽いオーラでカウンターをかいくぐり、土地を加速している間に何度も「英雄的」という効果を使われ、しまいには大きく育ったクリーチャーで攻撃され、負けてしまいます。

 そのためあなたはこのデッキに数枚の除去を入れたくなりました。大きく育つ前に除去をし、序盤をやりすごすことで、勝利を手にしようと考えました。

 しかし、青と緑はどちらもクリーチャーの除去が苦手な色です。緑に格闘除去はありますが、このデッキは重いクリーチャーか、サイズの小さいマナ加速用のクリーチャーしか入っていません。スタンダードのパックを購入した際に手に入れた《送還》を使用してみましたが、モダンであればより強い選択肢があってもよいのではないでしょうか。《不屈の自然》のように……

 

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 上記のようなこともあるでしょう。スタンダードでは青いクリーチャーデッキに使用されている《送還》ですが、無論昔のカードであればより強く、効果の大きいものも存在します。

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超過コストで唱えるのも、マナ加速デッキなら簡単

 また、既にモダンについてお詳しい方ならご存知かと思いますが、モダンであれば青でも緑でもクリーチャーの除去が可能です。

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インチキカード

 どちらもちょっとお高いカードです。サイクロンの裂け目なんかいつの間にか四桁ほどお値段がします。やはり強くしていく過程で「強いカードは値段も高い」という壁に打ち当たってはしまいますが……このカードゲームでは避けられないところなんですよね……

 ただ、クリーチャーの除去という意味合いでは、ラヴニカの献身に収録されている《孵化//不和》でも、《不和》側の元ネタである《急速混成》、或いは《内にいる獣》も良いでしょう。

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 マナ加速が得意なデッキだからこそ輝く、除去の選択もあります。

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4マナ5/5ってだけで強い

 後者三つはどれも、それほどお値段はしません。安くても強力な選択肢はあるので、ご安心ください。

 

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 あなたは数日ランチを節約し、《サイクロンの裂け目》《四肢切断》を数枚ずつ、また、クリーチャーでもある《ポルクラノス》を第二のエースとしてこれも数枚購入しました。友人との対戦でも除去カードは活躍し、ポルクラノスはなんども大きなサイズに育ちました。あなたは友人との戦いに勝利することができたのです。

 

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まとめ

・たくさんのカードが使えるから、MTG Wikiを使って調べよう。

・高いカードがなくてもモダンは始められるし、古い構築済み買っちゃうと否が応でも勝手にモダンを始めることになるよ。

・高額なカードは尻込みしちゃうけどやってるうちに欲しいな……って思うからきっとそのうち買っちゃうよ。

 

 モダンはもっとカジュアルに始められるフォーマットだと思うんだけどなー。ゆるふわモダンの文化はとてもよいものです。3ターンキルとか4ターンキルとかそういったおっかない話はそのうちまた書きます。

 

 なんかあったらTwitterへ。

マーフォークだってアグロデッキに勝ちたい!(大人気ライトノベル)

 ハイホー。寿司を食べるときは自由になんというか救われてなきゃいけないタイプの道民、なうちです。

 

 モダンシーズンも終わりましたね。みんな勝った? おれはもうだめだったよ。PPTQで一回シングルエリミネーションに残ったきりさっぱりでブログ書く気にもならず「もうマーフォークアカンかもしれへん」といったこと数知れず。つれぇわ。

 モダンのメタゲームはようわからんです。M19がでてから環境の高速化が著しいのと、あとマーフォークとよく似たデッキであるスピリットの隆盛。

 正直スピリットはマーフォークの上位互換なんじゃねえかなと思ったことは数知れず。実際、高い打点のアンブロ軍団で殴るデッキ、という意味合いではよく似てます。ただ、それが島渡りか飛行かって違いは、あまりにも大きい。具体的には対親和で。

 一長一短あるんですけどね。

 というわけで今回はマーフォークでどうやって勝つん? って話。モダンシーズンが終わってから調子がだいぶ上向いてきたので書きます。

今回のデッキ

mainboard
12 《島/Island》
4 《変わり谷/Mutavault》
3 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1 《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds》

4 《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4 《アトランティスの王Lord of Atlantis》
4 《真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident》
4 《呪い捕らえ/Cursecatcher》
3 《波使い/Master of Waves
3 《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster
3 《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
3 《潮流の先駆け/Harbinger of the Tides》
2 《幻影の像/Phantasmal Image》

4 《霊気の薬瓶/Aether Vial》
4 《広がりゆく海/Spreading Seas》
2 《四肢切断/Dismember》

Sideboard
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
2 《統一された意思/Unified Will》
2 《減衰球/Damping Sphere
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《残響する真実/Echoing Truth》
1 《墓堀りの檻/Grafdigger's Cage》

 

 このデッキリスト書くのが一番疲れる……

 現環境のお気に入りは幻影の像! 今のモダンはだいぶ早くて、環境に除去が少なめです。なのでこのカードが強いのなんの。各種ロードに加えて波使い、潮流の先駆け、マーフォークのペテン師とコピーしておいしいクリーチャーが多いので、除去されないならかなり良いです。特に気持ちいいのはメロウの騎兵コピーでクリーチャー全部フリースペルにしたときです。

 で、今回の主題、どうやって今の環境マーフォークで勝つのん、という話。地域によっていろいろメタゲームあるからなんとも言えないですが、ぶっちゃけ今はマーフォークに向かい風だと思うんですよ。一枚を除いてですが。

波使いが超強いという話

 古くはテーロスがリリースされた直後からマーフォークの切り札として使われてきた波使い。ここしばらくは不要だとかやっぱり必要だとかなんだかんだと言われていました。自分もあんまり好きじゃなかった。が、現環境は波使い、複数枚は必須。

f:id:Nowchin:20181015035106j:plainちゅよい

 理由としては高速アグロの増加です。メタゲーム上のアグロデッキを総ざらいしてみましょう。

・バーン

・人間

・バントスピリット

・鱗親和

・ホロウワン

・ブリッジヴァイン

 とりあえずmtg goldfishのモダンメタゲームから拝借です。

 この中で波使いがほぼほぼ効かないのはバントスピリットくらい? それでも着地したあと次のターンが回ってくれば勝てるほどの高打点ですから、全く腐るということはないです。あと鱗親和はやったことがないのでわからないんですよね。身内が組んでるけど恨み言しか言ってないし。

 で、重要なのは鱗とスピリット以外の相手。バーン、人間、ブリッジヴァイン、ホロウワンですよ。

 バーンはMOなんかだと特に勝てていて数が多いようで、札幌でもよく勝ってます。人間も押しも押されぬトップメタとしてここ1年活躍しています。ホロウワンは言わずと知れたMTG2.0、それで言うならブリッジヴァインはMTG3.0だ……等々いろいろありますが、誇張でもなんでもなくこれらのデッキに波使いを着地させると勝ちます。ほんとに。

 要は現在の高速アグロって高打点のクロックを地上に依存してるんですよね。人間は空中から殴ることもあるかもしれませんが、飛行クロックはカマキリの乗り手と帆凧の掠め取りだけ。波使いでブロッカーを大勢生み出してしまえば、完全に盤面を取り返せてしまうんです。

 トップメタたるバーンには言わずもがなプロテクション(赤)が突き刺さるため、着地即ゲームエンドです。ホロウワン、ブリッジヴァインも波使いをまともに除去することができません。

 ブリッジヴァイン含めてアグロデッキがとても早くなったここ最近のモダンですが、マーフォークはその流れに逆らうように「相手を遅くするカード」を獲得したんですよね。マーフォークのペテン師っていうんですけどね。ごまかしていればブリッジヴァインにも波使い間に合う。たぶん。間に合えば勝つので間に合わせたいですね。

 これが数ヶ月前までのモダンだとアグロデッキの雄として親和が居て……親和は飛行戦力が多くてしかもスピリットよりも早いものだから、波使いが間に合ってなかったんですよね。そのにっくき親和を多分スピリットが駆逐してくれたおかげで、波使いがめちゃくちゃに強くなりました。

 札幌のモダンのメタゲームも、全国とそこまで変わらず混沌としてる感じですが(マーフォークしか使わない自分もいるけど)、やはりバーンや人間が多くなってきました。

 自分は資産の都合上、青単、青緑型、青白型しか組むことができないのですが、一番波使いをプレイしやすいのはやはり青単です。青白だと丸っこいですが4マナ目が安定してアンタップインせずもっさりし、青緑型はデッキのスロット上、波使いを使うことがかなり難しいです。青緑型は平均4キルと魅力的なスピードなのですが……対アグロに弱くてしょうがない。今モダンでマーフォークを使うなら青単でしょうね。

 2枚目が手札でダブつきがちなので自分は3にして、4枚目以降として幻影の像で嵩まししています。土地倒して波使い、カウンター二つのバイアルから幻影の像でコピー、というのが理想です。

 というわけで、大会(解放された者、カーン争奪モダン)で勝ったので、最近当たったアグロデッキとのやり方をまとめたいと思います。

vs人間

 高く見積もって6:4くらいで有利じゃないか、と感じるマッチアップ。微有利かな……

 さすがに2ターン目カマキリの乗り手で殴られ始めたらほぼ負けですが、それ以外なら地上をいなし、教区の勇者をいなし、波使いを着地させたら大海王バン=ジャックってなもんです。クリーチャーを4/4から5/5くらいに育てることができたらあとは適当に殴ってるだけで盤面有利になってきます。

 波使いがいなくともブロック含めて、コンバットで上手くやって勝つイメージですね。

 サイドインアウト

in

残響する真実 2

out

呪い捕らえ 2

vsバーン

 いろんな記事やらで「バーンには超不利!!」みたいに書かれてるマッチアップ。

 ホンマか〜〜〜?? おれは7:3、下手したらそれ以上に有利だと思ってるのですがね……どうなんそのへん……

 先手後手がかなり重要ではあるのですが、後手番でも心配御無用です。クリーチャーの攻撃を潮流の先駆けとマーフォークのペテン師で止めて、渋面の溶岩使いにまともに仕事させないよう心がけます。

 それとこのマッチアップは広がりゆく海ってカードが実質キャントリップ付きのSinkholeなので、先手2ターン目は何よりも優先して広がりゆく海貼ります。

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f:id:Nowchin:20181015023924j:plainえっ、モダンで2マナで土地破壊していいのか!?

 

 バーンは2マナのカードがほぼすべてダブルシンボルです。マーフォーク以上に色の濃いデッキです。先手2ターン目に海を貼ることで、その後バーン側が2アクションを取ることができずテンポの良さというバーンの強みが全く活かせなくなり、運によっては2つ目の赤マナを引くことができずそのまま機能不全に陥ります。以上の理由から先手は海を広げるのがいいです。後手も可能な限り海を残して、とにかく相手の2アクションを抑制することを心がけます。

 対バーンは序盤攻めさせて5ターン目以降に捲る勝ち方をします。速度勝負挑んだら駄目。絶対に負けます。

 サイドインアウト

in

呪文貫き 3

out

四肢切断 2

メロウの騎兵 1

 メロウの騎兵は2マナのスペルや渋面の溶岩使いの的になってしまうためテンポがすっごい悪いです。あんまり好ましくないため一枚アウト。幻影の像も抜きたいカードではあるので、いっそ像も2枚抜いて統一された意思も入れてしまうのもいいかもですね。

vsホロウワン

 ほんっとに波使い頼り。波使いが着地したら勝ち、ランダムディスカードで虚ろな者落ちたら勝ち。潮流の先駆けで虚ろな者戻してもアンコウタシグル戻してもその後なかなか出てこないので、今の構成にしてからは少なくとも不利は付いてないです。ぐだぐださせて波使い着地させて勝つ、みたいな明確で簡単なプランニングしてます。たまに幻影の像でアンコウコピーするかな、くらい。

 試合数そんなにやってないからふわっとしてますが、ホロウワン側のライフが減る速度が結構早いのでブロッカーの脇すり抜けたその数点で勝つことも多いですね。アグロに全部振れたグリクシスデスシャドウとか、一昔前のSuper Crazy Zooな感じかもなぁ。

 多分広がりゆく海は置いてる暇ない。でも無いとそれはそれでブロッカーが巨大。サイドがふわっとしてます。アドバイスおくれ。

 サイドインアウト

in

大祖始の遺産 2

残響する真実 2

out

広がりゆく海 2

呪い捕らえ 2

vsブリッジヴァイン

 いや、多分不利なんですよ。エルフ然り親和然り、マーフォークが展開を始める3ターン目までに展開が終わってるデッキっていうのは、これまでの経験上不利が付くはず。

 でも今までやったマッチアップはなんでか勝ってるんですよね。これも勝因は明確で、相手が事故るか、ブン回りをいなしてコンバットで少しずつ有利になって、波使い着地……こればっかりだな。

 クリーチャーのサイズが2/2以下なのでブロックしやすい、ブロックしやすい割にマーフォーク側の生物が死んじゃうと黄泉からの橋が追放されてしまうから相打ちの場面でもこっちのクロックが残る、呪い捕らえサクって橋を追放できる、トークンや手札からはプレイできない復讐蔦がメインのクロックだから、潮流の先駆けが完全除去として機能する……このくらい「結構戦えるじゃん」ってポイントがあるので、あんまり不利だと思えたことがないんですよね。

 不思議。これもふんわりサイドです。

 サイドインアウト

in

大祖始の遺産 2

墓堀りの檻 1

残響する真実 2

out 

四肢切断 2

広がりゆく海 2

メロウの騎兵 1

 自分より早いデッキにはあまりメロウの騎兵残したくなかったり。

 

 まともに最近当たってるアグロデッキはこんなもんで、あとはちょこちょこ感染とか呪禁オーラとかですね。

 ちなみに感染はこっち有利だと思う。おもむろに荒廃の工作員をブロックするなどマーフォークのペテン師さんが大活躍。呪禁オーラは正直誰が見ても不利なんだけど、サイド後残響する真実でオーラひっぺがすことで勝ったりする。なので不思議と負けたことがなかったり……

で、勝ったとはいいますがどんな相手に

 はい。

R1 感染 先手 ○○

R2 トロン(予想外の結果) 先手 ×○○

R3 人間 後手 ×○×

R4 人間 先手 ○○

R5 トリココントロール ID

IDで4位抜け

SE1 ギフトストーム 先手 ×○○

SE2 人間(R3のリベンジ) 後手 ○×○

SE3 バーン 先手 ○○

 

 ぶっちゃけド不利なストームに勝った時点であとは駆け抜けるだけだった。

 ってな具合で優勝です。

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これを

 

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 こうじゃ。

 

 カーンで握った寿司は旨いかオイ!

 

 終わります。

猫と機体と旗幟鮮明!(大人気ライトノベル)

 お世話になっております。なうちです。

 Magic: The Gatheringは面白いですね。スタンダードを最近は熱心にプレイしています。ドミナリアがすごい売れているとのことで、カーンが8000円になったりしてみんなパック剥いてますもんね〜みんなもパック剥いたか? おれはあんまり。

 モダンが主戦場だもんでスタンダードをとんとやっていなかったのですが、アモンケット環境末期から白緑機体(トークン)を組んでスタンダードをしていました。ドミナリアがリリースされてからも同じカラーリングで四苦八苦していたのですが、やっと平日大会を3−0できたのでブログを書いてます。たかが3−0なんであんま参考にしないでね。

 

白緑機体とは

 機体とトークンを軸にした、瞬殺があるミッドレンジアグロです。アモンケット環境末期にhareruya hopesの浦瀬さんが勝ったリストで戦略が確立した感じがありますが、白緑というカラーリング自体は海外プロ(Willy Edelとか)が長ーいこと使っていた印象があります。

 このカラーリングでアグロを使う理由の8割は《旗幟+鮮明》というカードにあります。

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 このカードは「あまりに環境にバレていなさすぎるパワーカード」だったので、相手からすると(弱すぎて)除去しなかった《典雅の襲撃者》が5ターン目に突然7/7二段攻撃トランプルで殴ってくるなど、当時の環境のデバック忘れのようなカードでした。

 さて、そんなわからん殺しだったデッキがドミナリア環境を迎えるに当たって、とりあえず組んだデッキリストが以下のようなものです。

 

お試しデッキリスト

土地(25)

1 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》

3 《森/Forest》

3 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis

6 《平地/Plains》

4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》

4 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》

4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》

クリーチャー(8)

4 《典雅な襲撃者/Adorned Pouncer》

4《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》

呪文(27)

4 《旗幟+鮮明/Appeal // Authority》

4 《霊気装置の展示/Servo Exhibition》

4 《スラムの巧技/Sram's Expertise》

3 《軍団の上陸/Legion's Landing》

4 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》

2 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》

2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》

4 《ベナリア史/History of Benalia》

 

サイドボード

3《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》

3《封じ込め/Seal Away》

2《排斥/Cast Out》

1《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》

2《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》

1《歩哨のトーテム像/Sentinel Totem》

2《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》

1《残骸の漂着/Settle the Wreckage》

………

 確かこんな感じでした。

 ドミナリアリリース直後はこんなリストでちょこちょこ遊んでいましたが、びっっっっっっっっくりするほど勝てない。

 特に早くから注目されていた《黎明をもたらす者ライラ》にまったく触れることができないんですよね。除去が0のリスト、ドミナリアリリース前ならまあ許容できたんですが、メインでライラ出されただけで負けるのはデッキではない。そのため土地を減らし、スカイソブリンを一枚サイドに落とし《封じ込め》をメインに昇格。デッキ内の機体が軒並みライラで止まるため、機体もどんどん数を減らしていきました。

 そのうちデッキは機体ではなく「緑白トークン」といったデッキに。しかしどれだけ戦っても勝てない。このデッキのカード一枚一枚が弱く、また、青白コントロールに全体除去が5枚近く積まれるようになって、勝率は地に落ちました。

 メインの構成にも手が加えられ、ふわっとした投入がされていた《マーフォークの枝渡り》を抜きトークン戦略により合致している《シッセイの後裔、シャナ》の投入、《殺戮の暴君》、3枚目のカーンの入手……いろいろ試しましたが上向かず。

 青白がキツいとコントロールを厚く見たサイドボードを組むと、今度はにわかに《ゴブリンの鎖回し》というカード、というか赤黒機体が流行りました。

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 マジでこれは駄目。

 《攻角のケラトプス》を入れてみたり《ベナリアの軍司令》などを入れてみたものの、連打されてすぐ負け、横並びできなくて負け。青白コントロールにもライラ連打されて負け、全除去の嵐で負け。《残骸の漂着》を撃たれてデッキの中身を見ると「そもそもデッキのカード弱すぎ!」 となり、デッキの方向性を見直すことに。

 いろいろ考えてみました。

 そもそも、トークン戦略自体が今向かい風なのではないかということ、デッキの中身で引くたびにイライラした《霊気装置の展示》。環境的にこちらが殴り出したいターンである3ターンめをクリーチャーに止められやすくなった上、タフネス1の人権が奪われつつあるため2マナのゴミと化しやすい《典雅の襲撃者》。この二枚がデッキの中の不良債権でした。あと、《軍団の上陸》も非常につよわいカード。反転すると強いんですがすごい「たられば」感が……

 ここで、トークン戦略をあきらめる、というのが一つの選択肢に。ただ、それほど向かい風であっても《旗幟+鮮明》は常にワンチャンスを作りだすカードでした。また、トークン戦術が否定されがちな環境とはいえ、《ベナリア史》が作るトークンは2/2であり、《ベナリア史》をメインの横並び手段に据えること自体は強い選択肢でした。

 加えて、白いアグロのブン回りが《ベナリア史》→《スラムの巧技》からの《ベナリア史》であり、たとえタフネス1が死滅する環境でも、《スラムの巧技》がたたき出す瞬間最大風速は手放すには惜しいものです。このカードも使えそうです。

 また、《シッセイの後裔、シャナ》は環境的にも非常に強力でした。青白コントロールがトップメタなのですが、このカードに対して青白コントロールは全体除去くらいしか有効な除去がないのです。なのでこれも使いたい。

 ここまでをまとめると、《旗幟+鮮明》と《シッセイの後裔、シャナ》を使う以上、それなりにクリーチャーを横に並べたい。しかしながら1/1のトークンを生み出すだけのカードは実質何もしないカードに等しいため、《スラムの巧技》やせめて《軍団の上陸》くらいのおまけは必要である。《ベナリア史》は強いカードなので使おう。とここまで決まりました。

 ただこれだと攻め手がまだまだ細いんですよね。で、勝ってるデッキリストを見回すと青白コントロール、赤黒機体、白黒機体が勝っているように見えます。

 ……白黒機体?

 なるほど、キランの真意号は大変に強いぞ。そもそもこのデッキって当初白緑機体じゃなかったっけ? そうか、初心に帰ればよかったのだ、と気づいたのが5月20日でした。

 5月21日。映画を見た(全人類リズと青い鳥を観ろ)後カードショップに直行しデッキを組み、即3−0。やるやん! というのが以下のデッキです。

 

白緑機体デッキリスト

土地(24)

3 《森/Forest》

4 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis

5 《平地/Plains》

4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》

4 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》

4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》

クリーチャー(10)

4 《シッセイの後裔、シャナ/Shanna, Sisay's Legacy》

4 《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》

2 《典雅な襲撃者/Adorned Pouncer》

機体(6)

3 《キランの真意号/Heart of Kiran》

3 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》

プレインズウォーカー(5)

3 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》 

2 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》

呪文(15)

4 《ベナリア史/History of Benalia》

4 《スラムの巧技/Sram's Expertise》

3 《旗幟+鮮明/Appeal // Authority》

2 《軍団の上陸/Legion's Landing》

2 《封じ込め/Seal Away》

 

サイドボード

2 《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》

2 《空鯨捕りの一撃/Skywhaler's Shot》

2 《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》

2 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》

2 《燻蒸/Fumigate》

1 《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》

1 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》

1 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》

1 《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force》

1 《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》

…………

 すごい自分好みのリストに仕上がりました。本日の戦績は以下です。

1R アブザンミッドレンジ ×○○

 白が濃いめで、マナクリーチャーからアブザンカラーのパワーカードを並べる王道ミッドレンジでした。

 1G目はライラを処理仕切れず、横並びした末相手のシャナのほうが大きくなり《秘宝探求者、ヴラスカ》の奥義が見えて投了。その後の2G、3Gは要所でライラを除去してベナリア史とスカイソブリン、プレインズウォーカーで圧殺。

 

2R 青白フラッシュ ○-

 《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン》なんかを使った青白コン。相手のライラをギデオンで無効化して、巨大なシャナで殴り続け、ギデオンが《暗記+記憶》で無理矢理処理されたあと結構グダりましたが最終的に相手が《残骸の漂着》を撃てない3マナしか立ててこなかったタイミングで白砂漠を二回起動しライラの上から圧殺。1G目が終わった時点で残り3分しかなかったため2G目が引き分けになり、マッチはこちらの勝利です。

 

3R 黒緑蛇 ○○

 オーソドックスな黒緑蛇でしたが、肝心の蛇をプレイされませんでした。

 1G目はじっくり横にクリーチャーを並べ、カーンの−2能力とシャナで盤面のサイズで勝った後、8/8の緑ギアハルクとシャナで相打ちなど有利な交換を続けたあとに典雅な襲撃者へ旗幟鮮明。9/9二段攻撃トランプル警戒の究極生物で撲殺。

 2G目はシャナベナリア史土地5という手札をキープしたところ相手の先手1t目が《強迫》。さすがにイカレたと思ったところトップからギデオン→キランハート→カーンというバケモンみたいな引きして勝ち。なんぞこれ。

 さてさて、それぞれのトピックをば。

1.機体の枚数

 《キランの真意号》なのですが、白黒機体では4枚採用されているところを3枚にとどめて居ます。これは単純にパワー3あるクリーチャーの枚数が白黒機体よりずっと少ないからです。代わりに《霊気圏の収集艇》をたっぷり3枚。相手のキランハートを止めつつ絆魂で回復できるナイスガイです。でもライラ相手にブチ止まるし削剥も増えてる。枚数はどうしたらいいんだろうね?

2.結局残った《典雅な襲撃者》

 2枚だけですが残すことに。それこそ本日の3R目みたいにミッドレンジ相手の消耗戦ではめちゃくちゃ輝くカードなのです。相手の意識外からワンパンで致死量たたき込めるのでコンボカード枠として2枚残すことにしました。

3.《旗幟+鮮明》が3枚

 白緑ってカラーリングを使う理由ではありますが、結局の所コンボカードであるため初手に複数来ちゃうと敗因になり得ます。トークン、機体、PWという複数の攻め手が混合するデッキなので1枚使えれば十分だし、まあ3枚あれば1ゲームに1枚は引けるだろう、ということでこの枚数。

4.サイドボードについて

 まずは追加の単体除去枠。ここは好みが分かれますが、人気は《排斥》と《イクサランの束縛》、《ギデオンの叱責》、《飛行機械による拘束》ってところでしょうか。なうちが選んだのは《空鯨捕りの一撃》。このうち《ギデオンの叱責》は一番除去したいライラを殺せないため論外です。《排斥》と《イクサランの束縛》は強力ですが4マナ域が大混雑しているため非常に使いづらい、ということで《飛行機械による拘束》か《空鯨捕りの一撃》になりました。

 この二つを比べたときに、単純に除去”したい”範囲が被っているため、それならインスタントでもあり占術も可能な《空鯨捕りの一撃》採用をしました。《飛行機械による拘束》は置物等にも対処できますが、結局除去したいのって相手の機体とライラなんですよね。

 追加のプレインズウォーカーと対コントロールの嗜み殺戮の暴君。高マナ域が増えるため追加で土地を1枚。《残骸の漂着》をたくさん撃たれると負けるためシャライ。緑単のようなこちらよりサイズで勝る相手に対しての全体除去4枚。こんなサイドボードです。今はほぼすべての相手に対して、サイド後コントロールとして振る舞います。

 

まとめ

 ここまで書きましたがまとめると「頑張って調整したらデッキが強くなって3-0できたよ!」ってだけなんですよね。コピーデッキから始まって環境変わって調整続けていくうちに最終的にコピーデッキじゃなくなったのが経験上初めてだったので、うれしくて書きました。

 これだけいろいろ調整しましたが十中八九赤黒機体に不利が付きます。鎖回しに甘寧一番乗りされてあと削剥撃たれ続けるだけで負けるのでしゃーなし。赤黒に強い黒緑蛇にはかなり有利な感触ですし、黒緑蛇に強い青白コントロールにも五分の勝負ができる好感触なので、これからのメタゲームによってはワンチャンあるで。って言うデッキにまでは仕上がりました。

 そのうち某れる屋のデッキ検索にも上がります。似たリスト上がってた記憶はないから、デッキウォッチングに取り上げられたりしないかなあ。無理か、無理よね〜。

 以上です。これからスタンダード自信もって楽しめそう!