Nowchin's blog

バンドのこととか、ギターの機材のこととか書いてましたが、多分MTGのことを書きます。RSRの時期には予習をしたりもするでしょう。

東京旅行とBURGER NUDS

 RSRの予習をするぞ!って始めたブログで、二回目の記事でRSRに関係ないことをだらだら書きます。えへ。長いんでライブレポートだけ見たい人はライブレポートって見出し付けたのでそこまで飛ばしてください............

 東京にBURGER NUDSを見に行ってきた。

 1/1、あけましておめでとうの文面がTwitterのタイムラインを独占しようとしていた中に鮮烈な情報が流れてきました。

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 先に「BURGER NUDSとはなんぞや」ということを説明したほうがいいのかもしれません。でもただWikipediaをコピペするのも芸がないですよね。なので、「俺から見たBURGER NUDSってなんぞや」ってのを主題に説明したいです。

 2000年代前半というのは、僕にとって....いやきっと僕よりちょっと上の世代、かな?そういう年代の邦楽ロック好きにはとっても重要なファクターなんです。

 90年代後半SUPERCARNUMBER GIRLといったバンドが、それまで「不良の音楽」であったロックというジャンルを変えた存在であると僕は考えてます。向井秀徳とか、どこが不良なんだろう?みたいなのはやっぱ感じちゃいますしね。のび太っぽいじゃん。なんというか、「学校では冴えない、クラスカーストの底辺がギターを抱え、ステージで演奏する」というかっこよさを若い邦楽ロック好きに植えつけたのが、90年代後半に現れたバンドの最大の功績だったと思うんですよ。

 

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 (かわいい)

 そして、雑に言えばナードがやるロックが表舞台に出てきたのが2000年代、僕がいうところの「ゼロ年代」となります。なんだか鬱々としたようなサウンド、日々の焦燥や怒りの感情、生と死などをモチーフにした耽美な、文学的な詩を特徴としていたバンドとしてBURGER NUDSも活動していました。僕がやっているhitsujiというバンドも、そういうバンドにそれはそれはたくさん影響を受けたバンドです。充実した学生生活は送れてないですしね。すっごい沁みるんです。

 そんなBURGER NUDSが解散したのが2004年の6/21のこと。ギターボーカルの門田さんとベースの丸山さんの確執が理由だそうです。僕がBURGER NUDSをちゃんと聞くようになったのは遅れに遅れて2012年、大学入学後のことです。大学に慣れずになんだか心と体が鬱々としたバンドを求めていた時に初めてちゃんと音源を聴きました。名前は知ってたんですけどね~。

 ケンカ別れが原因でもう見ることができないバンドはたくさんあるし、解散後に知ったBURGER NUDSもそういうバンドであると僕の中でアーカイビングしていたのに再結成の知らせ。「さすがにこれは行かなきゃいけないだろう」と北海道を飛び出す決意をしたのです。

 「自己暗示の日」や「タネリ」といった色褪せない楽曲をこの耳で聞けるんだもの行かないわけにはいかない。と東京に降り立ったのが6/20のことです。現地でツイッターのフォロワーの何人かと飲んで、21日にライブを見に行きました。

 ライブレポート

 詳しいのはたくさんツイッターとかに上がってますし、超個人的なピックアップでいきます。大歓声が恵比寿LIQUIDROOMを包む中「ミナソコ」からライブが始まりました。

 もうこの時点で超うれしい。泣きそうだし周りで泣いてる人もいるし。

 「ANALYSE」や「BRAVE GIRL IN HELL」といったアップテンポな曲が続き、「タネリ」のアルペジオが始まりました。(たぶん独りで生きていく/さみしさなんてさ/やがて慣れんだよ)って詩がまぁ好きで好きでたまらないんですよね。

 中盤に大好きな曲「自己暗示の日」「エコー」新曲二曲を挟んで「冷たい水」そしてBURGER NUDS最大のアンセムでしょう「AM4:00」が始まりました。

 変わった構成で、すべてがラストサビのためのブリッジのようにも思えます。その分ラストサビからはすさまじいものがありました。活動中徐々に溜まっていったストレスや、その後の10年間。すべてのフラストレーションがすべて爆発したようなエモーショナルさに髪を掻き毟ってしまいました。

 その後「鋼鉄の朝」。この曲はラストライブで初めて演奏した曲で、しかもラストライブの1曲目でした。僕はそのライブをみてないけれど、ラストライブから10年待ち続けた人には特別な思い入れがある人も少なくないだろうな。

 その後もライブは続き、いつの間にかアンコール最後の曲「BURGER NUDSBURGER NUDSになった曲を演ります」と門田さんが言い、「COLD BURN」。

一曲目です。

 最高の時間は終わりました。機材好きのサガとして門田さんの機材を確認.....が、ステージが高くて全く見えず。しかもギターも持ってステージから降りてるし!まぁ、おそらくギブソンのES-335だろうなぁ..... いくつか見えたのは、BOSSのチューナー、おそらくBD-2、たぶん......MXRのDistortion+、でしょうかねー あと「遺失物取り扱い係り」ではボーカルエフェクターも使ってました。アンプはフェンダーHot Rod Devilleと'59 BASSMAN LTDでしょうかね。Blues Devilleかも。

 総括としては、10年ぶりの復活、恵比寿LIQUIDROOMが超満員になる程度にはBURGER NUDSが愛されていて、きっとこれからも愛する人は増えていくだろうこと。これが感じられ、そしてメンバーの皆さんにも伝わるライブだったと思います。願わくば、この文章に目を通した誰かと同じ会場でBURGER NUDSを見れますように。